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長期間の入院を経て退院したときに生活習慣をとりもどす方法とは!?

病気や怪我の治療などで長期間の入院経験を経て自宅へ退院した、という経験はありませんか?やっと自宅へ帰れる!今まで通りに生活を送ることができる!と安心していた矢先、困ることがたくさんある・・・そんな経験はありませんか?もしくは今後、あなたがそういう状況になるかもしれません。長期間の入院から自宅へ退院を迎えるとき、それは嬉しい半面、新たな苦難の始まりかもしれません。今回は、退院後に生活習慣をとりもどす方法を解説していきます。

病気、怪我のあとの在宅復帰、油断は禁物!?


不慮の事故で大怪我をしたとき、何らかの疾患を患ったとき、治療に必要となる入院期間を医師から提示されることがあります。「全治〇か月です・・・」なんていう部分です。宣告される期間は疾患の種類や怪我の程度などによって異なり、一概に統一されている訳ではありません。


早期的な治療や手術を要するときに入院する医療機関を一般的に急性期病院といい、おおよそ入院期間は1~2週間から長くて1ヶ月程度が目安になることが多いです(治療の経過や手術等の内容によっても期間は異なります)。


受傷の程度が軽ければそのまま自宅へ退院しますが、怪我の程度が大きい場合や一定期間の治療を要する何らかの疾患を罹患した場合、自宅にそのまま帰ることが困難(治療の継続が必要と判断される)なこともしばしばあり、その場合は入院期間の延長、または回復期とよばれる病院へ転院することを推奨される場合があります。


回復期といわれる病院の入院期間は長くて約半年間、疾患にもよりますが一般的にはおおよそ3か月程度の継続入院を余儀なくされる方が多いのが現状のようです(特に整形疾患や脳血管疾患の方に多くみられるようです)。

今回は、比較的対象者が多いと考えられる整形疾患と脳血管疾患に焦点を絞って説明していきますが、その前に・・・。

整形疾患ってなに?
関節の痛み、変形、腫れ、怪我、手足のしびれ、動かしずらさ、スポーツに伴うもの、運動器(骨、関節、筋肉、腱、靭帯、神経などの組織)の怪我や病気の全般のことをいいます。

脳血管疾患ってなに?
脳の血管が障害を受けることによって生じる疾患の総称のことです(別の記事で詳しく解説しています)。


急性期病院では近年、早期リハビリテーションという取り組みが推奨されているようで、初日からリハビリテーションが開始されることが多く、回復期では病院によっては休みなく退院の日まで毎日(365日体制)リハビリテーションが行われるようです。


回復期病院入院中は自宅復帰を目指して体を回復させる日々が始まるわけですが、整形疾患の場合、骨折を例に挙げるとおおよそ2~3か月間を目安に治療をすすめ(骨折の部位や骨の損傷程度、疼痛の具合などにより提示される期間もケースバイケースとなる)ます。


脳血管疾患の場合も受傷後の程度によりケースバイケースですが、軽症の場合は1ヶ月以内で退院される方もおり、重症の場合では最長6ヶ月間目安の入院にて治療を行っていきます。期間が長くなればなるほど、相応の治療を要したということになりますので退院後の生活のハードルが高くなることは言うまでもなく、退院前の期間は自宅へ退院する準備をする期間になるわけです。

退院後の生活状況の実態とは?

基本的には入院中から自宅退院に向けて準備を進める段階で、まず自宅内の環境を確認します。玄関の上り框の高さや生活動線上の段差、手すりの設置や福祉用具導入の必要性を検討するなどのことです(もちろん退院する時期の対象者の身体機能に合わせて、住環境を整備します)。


また、退院が決まったということは、おおよそ治療達成が近いということになりますので、自宅に帰ったあと困ることが無いよう、それぞれの専門家が生活指導や家族指導、運動指導、栄養管理指導、サービスの調整など、必要性に応じて支援を行ったり様々な視点から退院後の困りごとを予測しながら万全の状態で帰るわけです。


しかし!!!
あくまで生活を予測しながらの支援になるため、実際に自宅へ退院してから(大抵は退院後1~2週間以内)今まで目に見えて想像や体験することが出来なかった困難に直目することがあります。

それでは具体的に本人や同居しているご家族などは、どのような困りごとに直面するのでしょうか?疾患ごとに具体例を挙げると・・・



整形疾患の例
1.骨折などによる手術部位の痛みが少なからず継続している場合、生活動作時に痛みが生じるためベッドで寝ている時間が長くなってしまう(寝たきりになる)ケース。

2.関節の変形などがあり、同じく痛みが生じている。または筋力などが低下しているために想像していた以上に円滑な生活動作を送ることが出来なかったケース。

3.年齢が後期高齢者に該当する、または超高齢のため、そもそもの活動量が少ないことから思ったように外出したり移動することができないケース。

4.骨密度の減少から骨折を繰り返しており再骨折を恐れて動けない、または痛みなどから動作をかなりゆっくりしなければならず、生活のすべてに時間がかかっているケース。

5.退院後、食事の際に栄養管理が不十分となり、健康な栄養状態を保てない、保つのが難しいケース。

6.運動量の低下や外出頻度の減少により体力や全身の耐久性が落ち続けていくケース。

7.住宅環境に不整備個所があったり治療が不十分のまま退院の運びになったケース。
などなど。

脳血管疾患の例
1.糖尿病や腎臓病、心疾患などの内科的疾患を合併している場合、退院後も医学管理が必要となりますが、その管理を本人が行えない場合や忘れてしまって滞ってしまうケース。

2.脳卒中後であれば麻痺を後遺してしまう可能性もあり、転倒リスクが高いケース。

3.麻痺の影響や高次脳機能障害(別の記事で詳しく解説しています)により、日常生活動作にかなり時間を要してしまうケース。

4.怪我や疾患の重症度から寝たり起きたり、椅子から立ち上がったりする動作が不安定または手伝いを必要とすることなどから家族の介護の手間がかかる、生活介助の量が増大してしまうケース。

5.家の中での移動(歩行)が不安定で車いすや歩行補助用品を活用している。また転倒を予防するためにトイレなどの動作のたびに家族の協力を必要としているケース。


などなど、書き始めるとキリがないほど実際に問題を生じる、今後生じてくる可能性があるわけです。

今日から始められる生活習慣のつけ方とは?

すでに何らかの問題に直面している場合の対処法!


1.まずは生活環境から
自宅内の環境の見直しから始めていくことをおすすめします。住環境の変化は著しく身体的、精神的な疲労をきたしますので、ひとまず動きやすい動線の確保、生活しやすい家具の配置、くつろげるスペースを確保するなど安全に生活する上での環境整備をしていきましょう。


2.協力者を探す
現状で、もし一人暮らしなどの理由から解決が難しい場合は身近な家族へ連絡・相談する、介護保険(別の記事で詳しく解説します)をもっていなければ介護保険の申請、既にもっていればケアマネジャーと直接連絡をとるなど、一人で悩まず協力者を探り、頼るようにしてみましょう。


3.冷静に問題を整理する
ある程度自身で移動することができる、または同居者がいる場合は転倒の可能性がある場所など危ないと思った箇所をチェックしてみましょう。また、上手くいかない日常生活動作をピックアップする作業をしてみましょう。


それでも解決が難しい場合は、ないがしろにせず大きな問題が発生する前に、以前入院していた病院やかかりつけ医に相談するようにしましょう。

生活習慣を取り戻すための対策?


1.一日の生活をタイムスケジュール化する
長期間入院からの退院後は、自宅に引きこもってしまいがちなケースが多いようです。日常生活におけるメリハリのなさや体調不良は、不規則な生活がきっかけとなって生じる場合がほとんどですので、朝の起床時間や就寝時間をおおよそ決めることに始め、決まった時間にあらかじめ決めたことをルーティン的に行い、生活習慣を立て直していくことから始めてみましょう。


2.人との交流を大切にする
退院後に一人暮らしを再開する方は、これまでの入院を周囲に知らせていなかった場合、特に人間関係が疎遠になっていることが多く、ご近所付き合いも疎遠になります。そうなると尚更自宅へ引きこもる生活になってしまいますので、退院後は元気に回復したことの報告や親戚への連絡、友人との交流機会を設けるなど、周囲との交流を持つようにすることで徐々に以前と同様の生活スタイルに戻しやすくなります。色々な会合やクラブチーム、教室への参加、イベント参加などを行われていた方は、是非交流機会の再開を図っていきましょう。


3.外出機会を維持する
人との交流機会を持つことに加えて、人に会う目的ではない場合でも定期的な外出機会を維持することは体の筋力、体力の向上、世間の情報を得る、脳機能の賦活など様々なメリットがあります。趣味活動を行うための外出もいいでしょう。たとえ自動車運転が難しい場合でも、徒歩や公共交通機関等を利用するなどして、積極的に外界へ働きかけるようにしてみましょう。


4.趣味を続ける、または新しく見つける
もともと趣味活動や集いの場への参加などの活動を行われていた方は、趣味活動を自分の出来ることから再開したり、集う場があれば積極的に参加を始めるということから実践するとよいでしょう。


趣味活動の再開は、自分が楽しいと思える活動をする時間だと思いますので、ついつい時間を忘れて没頭してしまうなんてこともあると思います。実はその時間がフロー体験を実現化し、脳の活性化にもつながり、新しく趣味を見つけるということも様々なメリットがあります。趣味活動を再開することは生活習慣を取り戻す一歩になりますので、是非思い立った今!はじめてみましょう。


5.運動習慣をつける
朝のラジオ体操、趣味での運動(ゴルフ、卓球、ゲートボール、ボーリングなど)、ご高齢の方はデイケアやデイサービスなどへの通所、日中の散歩、ランニングなどもその一つになりますが、やはり運動習慣という言葉は加齢を伴うにつれ重要視される言葉であり、高齢者に限らず今後、健康寿命を延ばしたり末永く健康体を維持していく上でも非常に重要な習慣であると考えられます。


かといって我武者羅に運動をすればよいというわけでもありません。過度な運動ではなく自分が出来る範囲で長続きできるような運動から選択し、無理なく継続していくことが大切になりますので、参考にしながら徐々に習慣化していきましょう!

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